※ニワカが好き勝手書いてるブログなので、不快ならブラウザバックを。あと今回とある審査員に対して文句を言っています。プロのお気持ちなぞ分かりませんが、ジャッジの是非というより、その方の発言に対して思ったことを述べています。よって「じゃあお前がやれよ」は議論にならない反論です。ご了承ください。
DOTAMA「ウソー!!??」

R-指定の牙城を崩した晋平太がいよいよ最後のモンスター、般若に挑みます。

FINAL BATTLE STAGE ROUND1 Beat:知らざあ言って聞かせやSHOW/TOKONA-X


<モンスター 般若:1ターン目>
おいTOKONA 今からこの小便ハゲに教える勝ち負け
これが喧嘩 殺し合いだったら俺らの時代なら一発だぜ
HIP HOPじゃねぇ 嘘つきそれでもいいよしてくれ美化
嘘 そんなのお前 俺はこの嘘つき見た


<チャレンジャー 晋平太:1ターン目>
時代は変わる TOKONA-Xだって上で見てる
気合は分かる だけども時代と気合のギアが違う
目指してるもん あんたは俺の憧れだよ
俺が嘘で小便ハゲでクソッタレ?
それでもこの場は動かねぇ


<モンスター 般若:2ターン目>
いいや俺が年下でもお前にはない憧れ
後がねぇとかいつも俺はこれだけとか
そんな言い訳もう聞きたかねぇ
これを交差していたお前にふざけんな
何が分かる?何が歴史?フリースタイルに縛られな


<チャレンジャー 晋平太:2ターン目>
縛ってくれよ ふざけんな Everybody put your hands up
歴史が変わるとこ見たい 景色が変わるとこが見たい
その日が近い 俺が どこが ふざけんな
俺はそんな汚れた真似してねぇつもりだぜ
俺のマイク温もりだけ


<モンスター 般若:3ターン目>
へぇそうなんだ 欲しいのは100万なんだ
俺がやりたいのはワンマンだ 後はライブに全国
UMB KOK 戦極 そんなの知らねぇ
誰の権力? 誰の宗教?そんな程度
知らねぇ このザコK.O.

<チャレンジャー 晋平太:3ターン目>
それでK.O. その程度?言わしてくれ裸の王様
こっから落っこちねぇようにな それとブラでも用意しな
来い来い来い なら言ってやるよおいおいおい
一つ言うけどな あんたにな憧れたこの場所半泣きだ


<終>

判定 モンスター2票(KEN THE 390,いとうせいこう) チャレンジャー3票(ERONE,LiLy,AFRA)

<個人的な感想>
最初バトルを見たときは般若さんの勝ちかなと思いましたし、今こうしてリリックを書き起こして見てもその意見は変わりません。熱さと熱さのぶつかり合いで、ここに関して優位性はありませんので、ライミングとアンサーで差がつく試合です。この場合、聴衆及び審査員としては「落としどころが分かりやすく、唸るライミング」、「パンチライン」の2点がその場でのジャッジとして重要だと思います。晋平太はアンサーに関しては後手です。般若の攻めに押され気味で、般若の「100万円ほしいだけ?俺は現場で上げてぇけどな」という攻めなど、いくつかアンサーを返せていない感じがしました。リリックを書き起こしてみると分かりますが、聞いていても「晋平太、あんまり対話になってないな」と感じました。細かいライミングはありますが、湧きどころとしてはイマイチなライミングだったので、この勝負に関してクリティカルとは言わないまでも、般若に旗が上がらなかったのは納得できていません。この後、般若は自分のバースで「誤認ジャッジ」と揶揄しますね。そりゃそうよ・・。

FINAL BATTLE STAGE ROUND2 Beat:ヤバスギルスキル 10 feat.韻踏合組合/ラッパ我リヤ
 

<モンスター 般若:1ターン目>
「半泣きだ」?俺はあんまりな せいぜい100万頑張りな
いやあんたには つぅか越えさせねえ ここは般若の庭
Hey ageHa じゃあみんな手を上げてみようか
お前はフリースタイルの(コンプラ) で?言い分?そっか


<チャレンジャー 晋平太:1ターン目>
そうかガッカリ 般若のスキルも妙なハッタリ?
入ったあんたの庭 見下すなよな あんまりな
100万円も欲しいよ 100万年後もなくなんねぇもん作りてぇんだろ
それを教えてくれたのアンタだ あんまりだ


<モンスター 般若:2ターン目>
HIP HOPを残すとか?つぅか審査員 つぅか現役
どっちなの つぅか誰が天敵 お前に速攻病院点滴
B-BOY PARKとか知らねぇな つぅかちっこいわ
T-Pablowも殴りそう やれよボディタッチ
しろよ誤認(5人)ジャッジ


<チャレンジャー 晋平太:2ターン目>
殴りそう サービス業でもナルシスト
ビビって俺泣きそう あんまり脅さないでくれる?
でも汚さない 汚してない 殴りたきゃ殴れ 破りたきゃ破れ
まぐれでも気まぐれじゃねぇって事教えてやるぜ
俺はこれで勝ち上がるぜ


<モンスター 般若:3ターン目>
ぶっ飛ばす前に ラップで吹っ飛ばす
俺のバースそんなもんだぜ 頑張りな
三半規管にぶち抜く 魂のコレが勝負
俺はそんな感じだぜ これが上手なフルコース
ラップなんてこんなもんだろ?お前女か?
何女々しいことさっきから言ってんだよ
涙?そうか じゃあ持ってけよ墓場
そんだけだ 俺の本名は 嘉穂 武田

<チャレンジャー 晋平太:3ターン目>
女々しい女々しい それでも別に
親が命名してくれた晋平太胸張ってレペゼンし
それだからMC それが俺の決意
テクニック以上の血をお前の胸に
常に嘉穂 俺は晋平 
これが運命 媚は売んねぇお前の正面
分かんだろ?俺の正念場なんだよ
俺は今日は挑戦者なんだよ


<終>
判定 チャレンジャー5票 晋平太のクリティカルヒットで勝利確定。100万円獲得。
IMG_4015

<個人的な感想>
ジャッジに異論はありません。私としては、互いの3ターン目で全てが決まったと思っています。内容としてはクリティカルヒットではないだろ!という文句を言われている方も多いですし、その意見の気持ちは分かります。ただ、1,2ターン目の般若はしどろもどろ、どう攻めるか攻めあぐねている様子でした。対する晋平太もアンサーといえばアンサーなんですが、パンチラインというものでもなかったので、正直1,2ターン目で勝敗をつけることはできません。という以上、3ターン目でどっちが良いか勝負になります。ハッキリ勝敗がつく状況です。こうなると後攻はアンサーを返せるので非常に有利な立場です。ERONEの「倒されない晋平太」という表現は的確で、般若が3ターン目で彼らしい熱い怒涛の攻めで一気に畳み掛けに来ました。NAIKA MCはこの般若の3ターン目の勢いに敗北しました。しかし、晋平太の場合、お客さん審査員みんな彼がこれまで背負ってきたもの、どれだけ苦しい立場の中で戦ってきたのかをよく知っています。そうすると、晋平太の3ターン目のリリック1つ1つの意味に非常に重みが増していきます。加えて彼のバイブスがその重みを引き立てるため、般若のバイブスに劣らないラップとなりました。さらに「女々しい」「別に」「レペゼンし」「MC」と怒涛のライミングで攻めていきました。内容も「親が命名した晋平太をレペゼン」という非常に熱いラインでした。最後の「正念場」「挑戦者」も彼らしいバイブス×ライミングの相乗効果で会場をグッと沸かせて戦いを締めくくりました。晋平太が魅せるのが非常に上手かったのです。あと個人的に気になったのがワイプのR-指定の表情ですね(笑)。般若のバースのあと、晋平太がラップの始めると険しい表情になるんですよ。あれってどういう心境なんでしょう。とくに、般若が「つぅか」を連発しだした後の晋平太のバースでそれが顕著なので、「マズイなぁ」というのが正直なところだったのでしょうか。

バトル後、般若は言いたいことをグッと噛み殺して「結果は結果」と受け入れます。そして「晋平太おめでとう、MC漢はカッコイイ男だ」と発言します。

バトル後、般若は「今日の敗北に関わらず、モンスターは解散の予定でした。モンスターは解散します」と発言し、会場を後にしました。次回の放送が8月1日なので、その時に新モンスターが発表されるのでしょうね。チラホラネタバレが目につきますが、公式の発表を待ちましょう。フリースタイルダンジョン以外ではバトルから身を引いているR-指定のバトルがもう見れなくなってしまうと思うと寂しいですね。いつかチャレンジャー、審査員、ゲストとしてフリースタイルダンジョンに帰ってきてくれるのを楽しみにしています。R-指定が入った梅田サイファーのチーム、ヤバそう・・。

<チャレンジャー 晋平太 編 の総括>
・vsサイプレス上野
クリティカルヒットではないだろ!と思いましたが、菊の花蹴ったり、「菊の花」「いるのかな」「死ぬのかな」、「葬式の花」「常識の中」など1ターン目から怒涛のライミングで会場の雰囲気をわしづかみにしたので、審査員も持っていかれたのは仕方なかったなと思う。

・vs漢a.k.a.GAMI
誤審、誤審&誤審。ROUND1もROUND2も漢がどう考えても勝っていた。つまり、晋平太の挑戦は本来ならここで終わっていた。今回でモンスターが最後だったこともあり、私情を挟んだと疑わざるを得ない。LiLyさん。何が「裏の事情はよく知らないので」だ。HipHopはリアルさが面白いところだろ。バトルなんてそういうもののぶつかり合いなのでは。2年間、凄腕のMCたちがバトルしてる中でVIP席で生で目の当たりにしながらアンタは何を感じてたんだ。誤審云々よりそういうのは本当にダメだろう。「知らない」で済ませてジャッジに臨んでいたのは本当にどうかと思う。最後に般若が言った「MC漢という男はカッコイイ」は、この因縁を知ってより深みを感じるセリフだと思いますよ・・。

・vsT-Pablow
HipHopの広め方のぶつかり合い。文化に残すことの苦悩が垣間見えた試合。ジャッジは妥当。放送後、T-PablowとYZEERがメインMCのラジオ「CHOOSY TUESDAY」にてT-Pablowがバトルについて口を開きました。「自分は短気。漢さんの試合の後というのもあって本当にカッとなりやすくなっていた。少しボディタッチされただけで糸が切れた。オタクに頭下げてる とは、バトル前は自分を尊敬しているとかいって握手してきたくせに、バトルでは捲し立てるやつのことを示している。グーパンで終わらせたいが、そうならないようにMCバトルで片付けるべくやっている」。要するに、「カッとなった」とのこと。ちなみに晋平太は自らのラジオにて「俺が先に胸を押した。今度会ったら謝ろう。ごめんねT-Pablow」と話した。また、KAY-YOUの記事にて「ラップの広め方は重要。人によってそれは違うので、ぶつかり合うのは当然。自分には自分ができるラップの広め方、T-Pablow君には彼ができるラップの広め方をしていけば良い」とした。

・vsR-指定
そういえばこのバトル感想書いてない。ジャッジが妥当だったからかな。ほっこり試合。だが、最高峰のスキルとスキルのぶつかり合い。「R-指定が手を抜いた」「ヤラセ」なんて意見が飛び交っているが馬鹿馬鹿しい。R-指定が言うように「別に恨みなんかない」。そもそもR-指定は晋平太と共に楽曲を制作したり、HipHopブームに関して雑誌企画等で対談したり、UMB司会前日に飲んだり公私共に仲がいいので晋平太をなかなかディスりにくい。調子悪いのではなく、攻めるところがあんまりなかった感じ。そもそも漢が晋平太を立てる道を選んだんだから、R-指定としても無理くりディスるということはしなかった感じだ。勝つ気が無かったのではないが、必死にぶっ倒してやろうという気概ではなかったように思える。

・vs般若
上述の通り。

・晋平太について。
呂布カルマもツイッターで晋平太の勇姿に賛辞を述べていました。晋平太のダンジョン挑戦は一言「すごい度胸」です。逆風に晒されながら、漢とLibraに挟まれながら、様々な人に誤解されながら、よくフリースタイルダンジョンという、誤魔化しの効かないテレビの場に語らいの場を持ってきたな と思います。もちろん高いスキルもありますが、彼の背負ってきたドラマがあったから、般若という高い壁をも超えることが出来たのではないでしょうか。彼の背負ってきたドラマがあるから、般若の熱さを超えた晋平太の魂の叫びが響き渡ったのではないでしょうか。