「勝手に言っとくわ」

反吐と喜びを出していく。

欧州王者Real Madrid 試合振り返りと勝手な勝因分析

※ 拙文、稚拙な分析です。マドリー目線なのでアレルギー反応感じたらブラウザバック推奨。決してユヴェントスを煽るようなことは書いていませんが、リーグ自体の在り方に言及して個人的に思ったユヴェントスの問題点に触れていますのでお気をつけください。的はずれかもしれないですし。

6月3日、現地時間20:45 ナショナルスタジアム・オブ・ウェールズ
この日、2016-17シーズンのヨーロッパ王者を決めるUEFA CHAMPIONS LEAGUE FINAL が行われた。
相まみえるは、セリエA6連覇を引っ提げて欧州のタイトルに渇望する白黒の雄「Juventus」。そして、5年ぶりのリーガ・エスパニョーラのタイトルを奪還し、現行制度史上初の連覇に燃える白き巨人「Real Madrid」。
古くは'98シーズンの決勝、あの日取れなかった忘れ物を同じ相手から奪いに来たJuventus、最近では14-15、デシマ後の連覇を彼らに阻止された雪辱を果たし、連覇、12回目を目指す欲深き昨年王者Real Madrid。

では、各チームのスターティングメンバー(この画像作るの中々大変だった(笑)。まずはユヴェントス。

スライド1

一方、レアル・マドリード。ウェールズが開催地ということで、ベイルのスタメンを予想する声もあったが、ジダンは確実策としてイスコを先発させる。クラシコでのアレがなかったらどうなっていただろうか。そして、ジダンがリーガで愛して止まなかったルーカスバスケスがベンチ外だったことも少々驚きである。(国際映像ではクロースとモドリッチ、ラモスとヴァランがそれぞれ逆だったのですが、試合の様子だと画像のポジションだったように思えます。)

スライド2

前半がキックオフ。立ち上がりからユヴェントスの激しい寄せにマドリーは中々ボールを保持することができません。
【前半3分】
さっそくバイタルエリアでボールを受けたイグアインが本日一番のシュートを放ちますが、ナバスによって阻まれます。
【前半5分】
カルバハルが中に絞っていたことによってフリーとなったマンジュキッチのセンタリングにピャニッチが合わせるもナバスの正面。ユヴェントスとしては幸先の良いスタート。
【前半11分】
クロースが縦へ仕掛けたところ足をかけて阻止したディバラが1枚目の警告。
【前半19分】
モドリッチから受けたクロースが縦へ仕掛け、ベンゼマが少しひいてフリーで受けたところでワンタッチで逆サイドへ切り返しロナウドへ。ロナウドから右サイドを駆けるカルバハルにパスをし、カルバハルがマイナスに折り返したところをロナウドが合わせてマドリー先制。カルバハルにパスが渡った所でユヴェントスのDFが意識を一斉にそちらに向けましたね。ロナウドはすかさずフリーとなる動きを見せましたし、カルバハルもしっかりピンポイントに折り返しましたね。
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【前半26分】
ボヌッチの素晴らしいフィードをアレックス・サンドロがダイレクトで折り返し、イグアインが足で落としたところをマンジュキッチがスーパーボレー。ここ、ナバスのポジショニングの悪さを指摘する声も多かったのですが、これは仕方ないかなと思います。ただ、デヘアやクルトワであれば・・。
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【前半30分】
マルセロの胸での落としが中途半端になったところをダニエウ・アウベスに突かれ、独走されかけたところラモスが体をあててブロック。ラモスに警告1枚。

【前半44分】
カゼミロの力ないシュート。誰もが「何やってんだ」と嘆く。しかし、これが後に大きな旋風を巻き起こすことをまだ誰も知らない。

<前半総括>
ユヴェントスの激しいプレッシングで中々中盤で組み立てることができない。特に攻撃の起点であるカルバハル、イスコらがボールを持つと2、3人で寄せてくるので後ろに下げざるを得ない。また、イスコがサイドに張り気味だったことや、前線にボールを収められない状態が続き、攻め手に欠くマドリー。ユヴェントスがボールを持つ時間が目立つ。前半のマドリーの先制点は素早いカウンターと彼らの技術の高さの賜物。ユヴェントスの同点弾はアレックス・サンドロの折り返しが見事だった。前半はカルバハルサイドはこのアレックス・サンドロやマンジュキッチを止めることができていなかった。また、カゼミロ、モドリッチ、クロースらがポジションに関わらず顔を出してなんとか糸口をつかもうとするも、ユヴェントスの速いプレッシングに阻まれ、後ろに下げざるを得ない状況が続く。

【後半15分】
カゼミロ、フラグ回収。リーガでも特にウィンターブレイク明け以降の彼は攻撃に欲を出すようになって、それがたまーに報われていたのですが、ほとんどは上がったところが穴になっていて、最近だと守備が雑で相手をただただ削ってしまうみたいなプレーも多かったです。が、彼の放ったミドルはケディラのかかとをかすめ、アウトサイドで回転をかけたようなスーペルゴラッソになりました。マドリディスタの反応はみんな「カゼミロ(笑)」とシュートを決めたのに笑われていましたねw。ただ、この1点はマドリーにとって非常に大きな勝ち越し弾だったと思います。マドリーの選手たちに心のゆとりをもたらしました。今季のマドリーはこうしたわけわからんゴールで何とかなってますよね。
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【後半18分】
カゼミロのフィードをカットしたアレックス・サンドロのパスを後ろからカットしたモドリッチがカルバハルにスイッチして駆け上がり、ラインギリギリでセンタリングをあげたところをロナウドがブッフォンの正面から逸らすように合わせてマドリー3点目。ここでもロナウドのオフ・ザ・ボールでの動きが功を奏す。モドリッチに視線を集めるユヴェントスDFのスペースに一気に入りこみました。ドリブルのキレを失った彼が得点マシーンになったのは決定力の高さもそうですが、こうしたゴールをとることに特化した動き出しの工夫があってのことですよね。
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【後半20分】
ユヴェントスが動く。バルザーリにかえてクアドラードを投入。

【後半26分】
ロナウドの持ち上がりを後ろからスライディングしたクアドラードに警告1枚。

【後半31分】
ベンゼマにかえてベイル。地元凱旋。

【後半32分】
ディバラにかえてレミナ。今日は攻守に渡りほとんど目立つことができなかった。

【後半36分】
イスコにかえてアセンシオ。イスコは後半ユヴェントスの運動量の低下もあるが、ボールをうけると積極的に仕掛ける姿勢でユヴェントスの守備網を壊そうとする動きは脅威となった。ボールキープの技術は前半からずっと光っていた。

【後半37分】
クアドラードのドリブルにボールに対してスライディングにいったラモスに巻き込まれたクアドラードが倒れる。そこで一見手で押して「ワリィ」ってやっただけだったつもりが、クアドラードがラモスの足をガッツリ踏んでしまい、ラモス卒倒(笑) ラモス悪いやつですが思惑通りクアドラードをハメてしまい、2枚目の警告を受けて敢え無く退場。途中出場にしてわずか17分で退場してしまった。

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【後半43分】
クロースにかえてモラタ。クロース、スタンディングオベーションに応えるように拍手。そしてガッツポーズ!勝利を確信していたよう。

【後半45分】
ロナウドの壁ドンFKの跳ね返りを拾ったマルセロが時間稼ぎに見せかけた切り返しドリブルでユヴェントスのペナルティエリアに侵入し、中のアセンシオにピンポイントのパス。アセンシオがピシャリと合わせて決定的な4点目。マルセロの予想外の素早い仕掛けで、壁を作っていた状態からまだ組織化されていなかったユヴェントスの守備網の隙を突くバイタル中央にスペースが生まれたところをアセンシオは上手く侵入した形。
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【後半48分】
試合終了!レアル・マドリード、12回目の栄冠、史上初の連覇達成!

<後半&試合総括>
前半とうってかわって、マドリーペース。ユヴェントスの運動量が落ちたことが大きく効いている。クロース、カゼミロ、モドリッチ、イスコが中盤で受けたときのプレッシャーが前半とくらべて弱く、自由にボールを受けて前線、サイドを使える状態となっていた。この状況の中でカゼミロがもぎ取った2点目はマドリーに大きな心の余裕をもたらした。クロースやマルセロのプレーを見てリーガで見せるようなテクニカルなプレーが増えたことからもそれを感じた。この試合に限ったことではないが、モドリッチにボールを渡せばほぼ前進する。世界一の中盤の一人だと思える。クアドラードの退場など水を差す展開もあったが、後半はユヴェントスはダニエウ・アウベスを除いてはほとんどボールを受けても仕掛けることができずに引っかかり、マドリーのボールとなってしまっていた。ましてイグアインはボールを受ければサイドに逃げるだけの仕掛けを多用し、ヴァランやラモスに読まれきっていた。ユヴェントスの中盤の運動量の低下も相まって後半はマドリーが一方的にペースを握る展開となった。

さて、上述のような問題点が起こった根底には、ユヴェントスは立て続けの理不尽な失点に為す術がなかった感じがする。失点後のユヴェントスのメンタリティに対する指摘の声も散見されるが、実際ピッチ上でプレーする選手たちが「マドリーのどうしようもないプレー」で続けて失点し、2点差開けられてしまうとなかなか気持ちを保つことは難しいと思う。決してセリエAをディスるわけではないが、ユヴェントスがやはり頭一つ抜けている状況だとこれほど追い込まれることは珍しいケースのように思える。そうすると、こうした1−3で勝ち越された展開に対して勝ちに行くメンタリティを保つことは難しいのではないか。まして中盤の運動量が落ちてイグアインやマンジュキッチにボールが収まらない状況では攻め手に欠く中で立て続けに失点すると、ますますそうした難しいメンタルを助長するのではないだろうか。

一方レアル・マドリードは勝ち点93でリーガを制したものの、リーガでの試合は激闘に次ぐ激闘で、何度も後半の嫌な時間帯に逆転を喫した展開があった。それでも最後には逆転するという試合を幾度となく繰り返した結果、どんな不利な状況にもめげない「勝利のメンタリティ」を身に着けられたと思っている。「何とか出来る」というメンタルが育ったのではないか。今季のマドリーを見ていて思ったのは「何故か最後には勝っている、追いついている」だった内容は酷いのに、何故かいつも最後には何とかなっている試合が多かったのである。ユヴェントスの前半の内容を見れば「後半にマドリーが2失点目するのは時間の問題だ」と感じた。しかし、後半ユヴェントスは明らかに運動量を落とした。モドリッチやクロース、カゼミロが自由になったのだ。オーバーワークだったのだろうか。普段のユヴェントスの試合を見てない口でさんざん偉そうに言ったが分からない(笑)。
一方、マドリーはこうした激しい寄せを売りにするチームとリーガでもチャンピオンズリーグでもここ数年何度も戦っている。「アトレティコ・マドリード」だ。シメオネ政権以降、運動量を売りに激しいプレッシングで思うようにボールを持たせてくれない、ボールを持つことが出来てもそれは「持たされている展開」にしてくるこの「アトレティコ・マドリード」と何度も戦っていることがマドリーのユヴェントスへの対応の糧になっているように思える。前半のユヴェントスのオーバーワークに対してあくまでマドリーはマイペースであり続けた。激しい寄せを受けても冷静にいなし、チャンスが来るのを待ち続ける。アトレティコ・マドリードとの複数回に渡る殴り合いの中で得たこの経験こそが今日の試合のような冷静な姿勢を生み、「前半の必要最低限」の結果をもたらした。後半で大きく攻勢に出るための布石である。(画像:5月3日 CL 準決勝 vs アトレティコ 1stレグ)
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マドリーが今回、ユヴェントスに勝利を収めることができたのは、個人の力量うんぬんもあるかもしれないが、今日の試合で根本的に差がついた部分は、普段の自国リーグでの試合が生んだ経験とメンタリティの差にあると思う。

稚拙な勝因分析の文章だったし分析自体が稚拙だったと思うけどそこはお許しを。タクティクスに関して深い話は僕はできないので(笑) 

最後に、見事に連覇を果たしたレアル・マドリード。他クラブへ行けばレギュラーを張れるようなベンチメンバーを腐らせずにマネジメントしたジダンには脱帽。そしてジダンの期待に答え続けた若手たちの台頭(アセンシオ、イスコ、バスケス、コヴァチッチら)もレアル・マドリードの今年の大躍進に大きく貢献している。今季のレアル・マドリードは、誰がいなくても成り立たなかった。普段はベンチを温めている選手であっても。特にナチョはベンチでも腐らずトレーニングを続け、CB、SBの緊急事態にはいつでも準備OKで出陣し、しっかり仕事をこなしてくれた。彼には感謝してもしきれない。ナチョの不断の努力は今季は特に光った、マドリー在籍以来一番の出場時間なのではないだろうか。

リーガのタイトルも、連覇も、今年のマドリーはもっとも「チーム」でもぎ取ったタイトルではないだろうか。最高のシーズンをありがとう、来季も楽しみだ!!!!

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フリースタイルダンジョン Rec7-1 5月31日 感想

※ ニワカが勝手に書いているブログなので、不快に思われたらブラウザバックお願いします!

今日からRec7が始まりました!今回の収録ではゲスト審査員としてAFRAさんをお迎えしていますね。

最初のチャレンジャーは「戦極ライマーズ」。構成メンバーは 9for , MC KUREI , SAM (強い・・)

VTR紹介でもありましたように、9forは3月末の仙台で行われた第11回全国高校生ラップ選手権を優勝しています。紹介はありませんでしたが、SAMくんも5月中旬に行われた戦極16章でMOL53に負けたものの、見事に準優勝を果たしています。UMB本戦に出たり活躍が目立ちますね。

さて、まず1stステージは2on2 MC KUREIとSAM。迎え撃つは漢 a.k.a. GAMI とCHICO CARLITO。
まずバトルの感想として、CHICOとSAM上手すぎ・・・。

モンスター側の先攻でCHICOが1バース目入りましたね。相変わらずビートの乗り方が超うまい!1バース目から乗りこなしているクセになるフロウ。

1st Battle Stage Round1 Beat:RHYME GUARD/ICE BAHN

ビート参考動画。1:53ぐらいからこのバトルで使われていたビートが流れてきます。
<モンスター:1ターン目>
CHICO:(筆者の感想:1バース目からこのフローはすげぇ・・)
久しぶり 暮れぶり 2日ぶりでも漢さん 言えないこれ 分かるだろ
俺の投げるフリスビー返してこい

MC漢:
まぁ無理に決まってる 俺の頭マジとっくにキマってる
だけど陰口じゃねぇぜ今日は堂々白昼堂々ディスる出番
(※ 深読みかもしれないですけど、陰口じゃない 白昼堂々ディスる はこのRecに晋平太が来ていることを言っている可能性が微レ存・・?こいペータ!こいペータ!!w)

<チャレンジャー 戦極ライマーズ:1ターン目>
MC KUREI:
適当な目の前 白昼堂々 MC KUREIが百獣の王
余裕で食いに来たぜ ブリブリ だけどお前ら首吊り

SAM:
(筆者の感想:ここのビートの乗り方うめぇ・・)
コイツが百獣の王 B-BOYスタンス 観衆をロックオン
言えないこれ 緑の葉っぱ コイツのパンチはピコピコハンマー

<モンスター:2ターン目>
MC漢:
百獣の王 早くしろよさっさと つうか俺はハクション大魔王
テメーのことすぐ魔法で消すぜ CHICO CARLITO さっさとぶちかませ

CHICO CARLITO:(筆者の感想:1ターン目のフローを更に凌ぐフロー、ハメ方。めちゃうまい。)
ウィンガーディアム・レビオーサ これも魔法さ
これ漢さん 王様のオーラがないならわからないから これでさいならThat's right

<チャレンジャー 戦極ライマーズ :2ターン目>
MC KUREI:(筆者の感想:ここのアンサーとライムはお見事としか)
逆の技 アバダ・ケダブラ 可愛いアイドル 渡辺麻友か?
聴きたくなるAKB お前ら給料低賃金


SAM:(筆者の感想:即興性の高さを伺わせるライムの精度の高さですよね。すごい。)
ウィンガーディアム・レビオーサ まぁ栃木レペゼンのニラ餃子
緑 緑 街には緑 引退してくれ (コンプラ)
※ここのコンプラですが、街には緑→a i i i o i→成宮寛貴(なりみやひろき)→a i i a i o i と思われます。
youtubeのコメント見ました(笑)

<モンスター :3ターン目>
MC漢:
(コンプラ)よりも俺だったら積み木のように即倒す つうかフルコース
フルボッコでお前を今日は殺す出番

CHICO CARLITO:
出番でバーンって一発で撃ち込むぜ お前らの出番 
いい感じだけど これで終わりだぜ一般人


<チャレンジャー 戦極ライマーズ:3ターン目>
MC KUREI:
終わりは終わり 選手入場 余裕でぶち込むセーム・シュルトみたいな感覚 格闘技
いや俺らが勝っちゃうI'm sorry

SAM:
格闘技 また格闘開始 Bボタンためてファルコンパンチ
積み木倒しよりドミノ倒し あんま舐めんな栃木魂

<終>

ジャッジは全員一致のチャレンジャーで、チャレンジャーのクリティカルヒット!これは見た時「あぁやっぱりか」となってしまいましたね。MC KUREIらは紹介VTRで「モンスターは韻の使い回しが目立つ」という主旨のことを言っていたので、彼らは有言実行、即興性の高いライムでアンサー返していましたね。ただ、特にモンスターサイドとしてCHICOはフローはこのメンツで一番光っていたと思います。いわゆる即興性のあるライム、アンサーの差でチャレンジャーサイドに軍配が上がったのでしょうね。

さて、2ndステージ、わたしコレ物議醸したいです。2Round目の判定は違うでしょう。。と言いたい。
2ndステージは1on1。チャレンジャーは高ラ覇者の9for。モンスターは隠れモンスター
隠れモンスターはTKda黒ぶちです!何気にフリースタイルダンジョン出演回数が多い!(笑)
チャレンジャー9forが後攻を選んだので、TKda黒ぶちが先攻で始まります。

2nd Stage Round1 Beat:Release Yo'Delf/Method Man

(ビート参考動画)
<隠れモンスターTKda黒ぶち:1ターン目>
高校生ラップ選手権の王者がビビって後攻?それってどうよ?
気持ちの動揺見えてるぜそこに BeatsはWu-Tang 支配する空間
TKda黒ぶちだぜ お前じゃ乗れないフロウをここで出してく
9forどんぐらいの言葉吐けるの?韻 韻 うるさい奴らの大将?


<チャレンジャー 9for:1ターン目>
高校生ラップでれば高校生ラップ 毎回やり方が同じなんだよ
毎回言うからお前はこの場で敗退すんだ
早口ラップで曖昧にすんな 韻のウイルスが体内循環
ウイルス性 おい TKda黒ぶち ぶち抜くぜ


<隠れモンスターTKda黒ぶち:2ターン目>
お前のウイルスを速攻 俺はなくすような抗生物質 物質だけに囚われたMC
早口でごまかしたって言いたいことがいっぱいあるから俺は言葉詰めてんだよ
熱いバトルしたいとか映像で言ってたけど全然熱さ感じないっすけど
温度計は0 回してくベロ Let's get on the mic お前には負けねえよ


<チャレンジャー 9for:2ターン目>
いつまでベロとテロで踏んだ韻でアガると思ってんだ Mother Fucker
同時多発テロ 勝っちゃうよ 申し訳ねえよ
そこのところお前は全く出来てない
話ししたいぜ瞬間 俺様勇者 お前はLoser 首振れよ Boom Pow

<隠れモンスター TKda黒ぶち:3ターン目>
俺がLoserじゃないせお前どかすブルドーザー 
テメーとは違う動作 出してくぜ 俺テロなんて言葉一つも出してないし
分かってないぜ それはベロ Let's get on って言ったの お前の耳腐ってんの ここで耳掃除
クソな奴らを大掃除 ほうきでお前を掃いて ぱって捨ててやるぜ


<チャレンジャー 9for :3ターン目>
ゴミには出せないShitってもんがHip Hopの文化に残るんじゃねえのかよ
耳を貸しな生き様にさ Microphone 犯科帳一か八だ
これでもってく スムージー グルービーでダンジョンの空気
持ち合わせてる感動と勇気 俺のバースは1shot 2kill


<終>

バトル見てすぐの感想は「3:2で割れるな」でした。どっちも手探りな感じで始まったなーという感じでしたね。TKda黒ぶちも早口なんだけどしっかり韻踏んでるんですよね。ただ9forも韻踏んでますけど、ケツで「ここで湧いて!」と言わんばかりの上げ方で、お客さんに「9forの方がいっぱい韻踏んでんじゃねえか」って錯覚させやすいんだと思います。高ラとかENTERとかのバトル見てても9forくんは盛り上げ上手ですよね。そういう点で韻の数や質では差がつかずともジャッジに差がついたと思います。ただ、2ターン目から3ターン目のベロ Let's get on the mic テロ のくだり。ベロ Let's get on というTKda黒ぶちのバースに対して9forは「いつまでその韻でアガると思ってんだ」はいいアンサーだったんですが「テロ ベロ」で勘違いしたまま進んじゃったし、そこに対してTKda黒ぶちはしっかりと「テロでは踏んでない」ってアンサー返しました。その後9forのこれに対するアンサーが無かったので、内容のバトルではTKda黒ぶちが勝っていたと思えます。なので、湧きどころ重視か、内容重視か(こちらは今回の場合そのアンサーがパンチラインというパンチラインではないのであまり重要ではないかも)、審査員の見方によってはどっちに上げるかが分かれてしまうんじゃないかと思いました。

審査結果は
チャレンジャー3票(いとうせいこう ERONE KEN THE 390)
モンスター2票(AFRA Lily )

まぁ分かれますよね(笑)

で、ぼくが文句言いたいのはこの次のRound2の審査結果ですね。「自分の思っているのと違う!」って場合普通は審査員のジャッジの理由や、他の人のコメントみて納得するんですが、今回は「違うだろ!」とついつい考えてしまう。

2nd Stage Round2 Beat:CONCRETE JUNGLE/GADORO

 <隠れモンスターTKda黒ぶち:1ターン目>
俺がなんでいつもそっち側(チャレンジャー側)にいる時後攻選ぶか知ってっか?
相手とヤバイ対話がしたいからって事さ
熱いバトルがしたいって言ってる割にお前はどこ向いてラップしてんだよ さっきここら辺にいたよな
真っ正面にできない正面衝突 できないならまだ少年少女みたいなちゃちなメンタル
こっから行くぜ限界を突破していく あぁ?言いたいことは一体何なのか?
はっきりしないスタンスならばラッパーとしての寿命はあと何本かな

<チャレンジャー 9for :1ターン目>
正面衝突できてない 童貞卒業 お前は守れないビートの法定速度
俺はトラックの上走り抜ける 俺は言葉をトラックと衝撃を走らせに来てんだよ
そこをどうだ 俺がどこを見たっていいじゃねえか バチバチ 会話できてるつもりだ
俺はライム飛ばしたぜ客の方へ この光景だけにさ Just a moment

<隠れモンスター TKda黒ぶち:2ターン目>
全然会話できてないぜ 一方通行ならばそれを逆走するMCさ
ナーバスなオービスにも引っかからねえぜこちらの速さは
つまり映らないカメラ 火吹くカメラ 目メラメラ 燃えちまってるぜ
俺はまるで星飛雄馬の父ちゃん ちゃぶ台返し 危ないライミング ヤバメなタイミングで放つ
Haha! お前のフロウなんてクソだ 頭の空想はちゃんと働いていますか DON'T TEST DA MASTER


<チャレンジャー 9for:2ターン目>
DON'T TEST DA MASTER 俺は情熱があんだ そこのとこ分かってくれよ Heyアンタってところ
お前がメラメラの実 俺は活躍をしに来たぜ メラメラの実殺すマグマグの実
まるでこれは赤犬 ただでは帰さないってこと それを分かってくれ
お前さ いつも会話がしてぇどうのスタンス それでお前が会話の内容 捻じ曲げてんじゃねえの逆によ


<隠れモンスター TKda黒ぶち:3ターン目>
捻じ曲げてないよ 一方通行の件も間違いなかったっしょ 1shot 1kill であって1shotここでお前を斬る
口火を切る ライミングは確かにヤバイかもしれない
俺の方がヤバイって事は間違いないって事ここで残してくぜ
熱いバトルがしたいって言ったのはお前の方なのに
俺になんか罪を被せるようなクソな事ばっか言いやがって
やがていなくなるMC ここで寿命を切るか つまり時計が処刑の時刻を指す


<チャレンジャー 9for:3ターン目>
はい お前の揚げ足1個見つけたよ 客の方見るなって言って最後に向くのかよ
大した事ない ザコなら終わり 客の方を見ている 跡形もない
大した事ねぇ それしかもう言う事はねぇ
眼鏡かけてる割にエンジンもかからないし言葉もかかってこない
ほら早く本気出してこいよ そんなもんか隠れモンスター

<終>

これ結論から言うと9forが勝ちました。が、これはちょっと納得いかない判定ですね。。
内訳は
チャレンジャー3票(いとうせいこう AFRA Lily)
モンスター2票(ERONE KEN THE 390)

まず、決め手の1つであろう9forくんの3ターン目の1バース「お前の揚げ足1個見つけたよ 客の方見るなって言って最後に向くのかよ」についてです。
これはリリックにしなくてもなんとなく分かると思うのですが、TKda黒ぶちは「俺はずっと正面向いてやってるぜ」っていうニュアンスの言葉はバトル中1度も出していません。正確には「熱いバトルがしたいって言ってるくせに正面見ないのはどういうこと?」というツッコミというか、煽りだったわけです。

さて、Round2、1ターン目はTKda黒ぶちなりの「会話スタンス」としては「熱いバトルがしたいと主張するならば客のほうじゃなくて俺の方を見ろ」っていうのが最初の仕掛け。それに対して9forは「どこ見たっていいだろ。俺は俺で会話しているつもり」という返し。ここまではイーブン。

TKda黒ぶちの2ターン目、ワイプのR-指定も湧いていたバース「カメラ 火吹くカメラ 目メラメラ 燃えちまってるぜ 俺はまるで星飛雄馬の父ちゃん ちゃぶ台返し 危ないライミング ヤバメなタイミングで放つ」と、文の筋を通しつつ怒涛の速さとフローをあわせながらライミングを重ねていく高等技術。これは素晴らしかったですね(自分も思わず「うぉ〜いww」って言っちゃいました)。

これに対して9forのアンサーも完璧。上手かったですね。「DON'T TEST DA MASTER 俺は情熱があんだ 」「お前がメラメラの実 俺は活躍をしに来たぜ メラメラの実殺すマグマグの実」(わざわざ言うまでもないと思いますがONE PIECEにおけるメラメラの実の能力者エースは、マグマグの実の能力者赤犬に乾杯を喫している。即興でここまでアンサーを返せちゃうのはすごいですよね。)相手のワードを拾って自分なりの別の韻や文脈につなげていく技術は彼に近い世代だと裂固やLick-G、ニガリのような大人顔負けのラッパーたちに並び立つ上手さだと思いました。

ここまでは互角のバトルですが、次の9forくんの仕掛け「お前さ いつも会話がしてぇどうのスタンス それでお前が会話の内容 捻じ曲げてんじゃねえの逆によ」ですが、今回のバトルにおいて的はずれなディスな気がします。なぜなら今回のTKda黒ぶち、会話の方向性は一直線です。TKda黒ぶちももう少しここを拾ってディスで返せていたら審査員にわかりやすく伝わったのでしょうね・・。もし本質的な意味でTKda黒ぶちの敗因を上げるとしたらここかなと思います。アンサーが「捻じ曲げてないよ 一方通行の件も間違いなかったっしょ 」の1バースで早口で終わってしまったことだと思います。ちゃんとアンサーしてるんだけど、審査員には伝わらなかったと。いとうせいこうさんは3ターン目が勝敗を分けたというニュアンスの発言でしたが、先述、後述のようにそこは突飛な方向から飛んできたそれこそ会話の方向が曲がっているディスなので「違うでしょ!」と思っちゃいます。

色んな意味で魅せ方が上手い9forに軍配が上がったということでしょうか。ただ的はずれなディスはともかく、9forくん上手いなぁ・・めっちゃ上手い。正直ライミングより彼のアンサーのセンスがぶち抜けてる。高ラでもおしゃれなリリックで会場を沸かせていました。特に、準決勝まで冷静なディスでジャイアント・キリングを続けてきたヒール役(?)のMOGURA君が思わず焦ったであろう「チョウチンアンコウはモグラより深いところを潜っているけどなぁ」はもう口を挟むしかないアンサーでしたね。


ファイナルファンタジーVを終えたので感想


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さて、今回はファイナルファンタジーVの感想です。

Ⅵ、Ⅶと違ってシンプルなストーリーが特徴です。厨二心をくすぐる王道ストーリーですね。
なんといってもジョブシステムの究極形。自由度が高い作品です。
クリスタルは資源エネルギーとして利用されていたのですが、過大な負荷から崩壊の危機に陥ります。世界のバランスを保つ風、水、火、土のクリスタルの崩壊を止めるべく主人公バッツをはじめとして王女レナ、海賊ファリス、記憶喪失の強いおっさんガラフ及びクルルと共に世界を冒険します。

Ⅵ、Ⅶと主人公の成長が大きなテーマだったのですが、今回のテーマは・・なんでしょうか(笑)
ただ、やけに色んなキャラクターが犠牲になりましたね。今回のラスボスであるエクスデスは清々しいほどの悪者。「ファファファ」という笑い声でひたすら空気を読まない。ギードにキレる。

シルドラ、エクスデスと互角に渡り合う亀ギード、最終ダンジョンのギルガメッシュなどなど展開がとにかく熱い!そしてダンジョン名とか、ダンジョン自体も厨二感満載!とくに封印されし12の武器なんて憧れない男はいない!第3世界の登場とあのワールドマップのBGMとかは「ほあぁああ」ってなりました。とにかく展開の熱さはナンバリング随一なのではないでしょうか。

ジョブシステムが妙。ガ級魔法を使えるナイト、召喚士(ゴーレムしか呼ばない)、侍など面白いジョブがたくさん。忍者と弓使いを極めた両手持ちみだれうちは8連続攻撃、勝てない敵はオメガ以外いません!あとラストダンジョンにおける侍の銭投げ、これはすごい。銭投げって全体攻撃技なんでめっちゃ便利。50万ギルぐらい溜まってたのでお金投げまくってラストダンジョン余裕で攻略できました(笑) 

世界観・物語重視の私としてはストーリーという意味では、少し物足りなさを感じたのですが、展開の熱さや厨二病を煩わせるダンジョン、武器など、やりこみ要素は作品随一と思います。

ファイナルファンタジー初心者が入るにはもってこいのナンバリングだと思います。
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